結束バンドの結束性を高めているもの

塩化ビニール製のチープなつくりとは裏腹に、一度締め付けると二度と緩むことがないという特性を持っているのが結束バンドです。もともとは電気工事用の部品として日本の企業が考案・商品化をなされたアイテムですが、アメリカやイギリスでは警察が手錠の代わりの拘束具として用いているほどの結束性を有しています。日本では家庭用のフックや文房具で愛用されるものですが、この一度締めたら緩まないという特徴は特許商標になっているほどです。結束バンドの裏面をみると、小刻みな凹凸が備わっています。

これが結束バンドの結束性を左右するもので、トラッキングという名称が付けられています。1965年に特許を取得しており、今も日本でのみしか使用できません。そのため、海外で販売されている結束バンドもすべてメイドインジャパンという、今では珍しい日本製の商品というわけです。結束性を高めるんは、トラッキングの隙間を小さくすれば高めることが可能です。

電気配線の場合、配線は動くことがないので固定に重きを置いた製品となります。トラッキングの幅や約1mm単位となっており、10段階の締め付けが可能です。屋外に設置されているソーラーパネルだと、風を受けて上下左右に動く可能性がありより高い結束力が求められます。トラッキングの幅は0.3mmずつとなり、2つの噛み合わせを備えて風圧の抵抗に耐えられる高い強度を有した結束バンドに仕上げて販売されているのが特徴です。

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