アップフロント式配線ダクトが病院に設置される訳

病院に行くと、診察室や病棟の天井部分にレールが敷設されています。このレールは「アップフロント式」と呼ばれる配線ダクトになっていて、各種医療器具の電源ケーブルが内部に備わっています。日本では看護師等の医療従事者が、快適に作業ができるようにとあらゆる医療器具の電源ケーブルを、このアップフロント式配線ダクト内n収納することを法律で定めているほどです。アップフロント式配線ダクトは、病院でしか見ることができない設備です。

これは1970年代に日本の大手家電メーカーが開発したもので、当初から医療機関向けという前提で開発されました。輸液ポンプから人工呼吸器などは各病院で限られた個数しか備わっておらず、病棟などさまざまな場所に移動をさせて使用をします。一般的な配線ダクトだと壁や床に固定をするため、この内部に医療機器の電源ケーブルを収納するとその都度取り外す必要があるというわけです。この問題を打開するためにうまれたのが、アップフロント式ダクトです。

レールは自由自在に可動をするため、移動させるときもわざわざケーブルを取り外す必要がありません。効率的でいて、各器具を安全に使用できることから全国の病院に普及するに至ったほどです。現在では手術室にも専用のレーンが敷かれており、各種機器を備えています。主電源に接続されてるのも特徴で、電源供給も随時可能としているのも、この配線ダクトの最大の特徴に挙げられてる点です。

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