一般的な結束バンドに見受けられるバンドの主な特徴

もともとは電気工事における電線の固定に使用するために、日本の企業が開発・販売したのが結束バンドです。今では一般家庭から学校・建設現場など多種多様な場所で用いられていますが、塩化ビニール製という絶縁素材を使用している点が電気工事時の部品の名残りといえます。結束バンドは1950年に開発されて以来、世界各地で愛用されるメイドイン・ジャパンの代表的なアイテムです。このバンドが広く世の中に普及した理由として挙げられる点は、「一度締めたら外れない」というバンドの特徴にあります。

一般的な結束バンドには、裏面に凹凸を見て取ることができます。この凹凸はトラッキングと呼ばれており、開発メーカーは1955年に国際特許を取得しました。このトラッキングが備わっていることで、バンドの特徴である締めたら外れないを実現できているというわけです。トラッキングの凸部は一方向にしか向いておらず、そこに凹部が噛み合うことでバンドが固定されます。

逆方向に力を加えても外れず、物をしっかりと固定することが可能です。外れないという特徴があるものの、何かしらの理由で固定したものから外したい場合はニッパーを用いてバンドを切断しなくてはいけません。そのため結束バンドは基本、使い捨てという考えで使用されるものです。塩化ビニール製で単価が安く、ホームセンターや100円ショップ等で1袋に数十本入りというまとめ売りをなされているのも特徴です。

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